2014年1月28日火曜日

仲村渠 (NAKANDAKARI)

Nakandakari Busstop

 南城市玉城の仲村渠(地図)です。 ここの近くには、ミントングスクと仲村渠樋川が在ります。

 こちらは、百名線(50番)、知念・佐敷一周線(A1右・A2左・A3右)、玉城東回り線(D1・D2)、知念南回り線(E)、玉城一周線(F3)が通過します。(変更・誤表記等があるのでバス会社に確認して下さい)



Nakandakari 1

 樋川で有名な垣花から先に進み下っていくとここに来ます。

 仲村渠は「中の村」という意味で、「ダカリ」は集まるの意味をもつ「たかる」の名詞形で「群」や「村」とか「集落」を表しています。 上は垣花、下は百名の中央の村というのが地名の由来です。

沖縄地名考(宮城真治 著)より


 伊波普猷によると、普通名詞としての村渠(むらかれ)は村別れの義であるという。 方言のアカリは日本語の古語に通じる語であり、沖縄の古い集落にみられるシマ、サト、マキヨなどの小集団形成とも関係があるという見解もある。 いずれにしても集落発達の過程において集落を意味する名称として村渠が各地に多くみられた。
地名を歩く 南島地名研究センター著より

追記:つきしろの街線(41番)は廃止になりました。



Nakandakari 2

 この写真左に写るバス停の後ろに見える森がミントングスクです。

 一般の方の住宅の敷地内にあるので、撮影はしていません。



Nakandakari 3

 ここでは綱引きが行われます。その様子がYouTubeでアップされていましたが、残念ながら綱を引くところは見れません。




 この近くに住む親戚から聞いた話では、「坂の上側の綱が勝てば豊作、下側の方が勝てば大漁になる」と言ってました。

 僕も参加して綱を引いたことがありますが、参加した結果の大半が「大漁」でした。



Nakandakari Spring 1

 その綱引き会場の隣には仲村渠樋川(地図)が在ります。

 ここのレプリカが海洋博公園おきなわ郷土村で、拝井泉(オガミガー)として展示されています。



Nakandakari Spring

 左奥が「イキガガー(男性用水場)」、その手前が「イナグガー(女性用水場)」、屋根があるところは共同風呂です。

 ここは平成16年に復元されました。復元前の整備されていなかった姿が良かった僕としては少し寂しい気がします。下記の説明は復元前のもの。

 仲村渠樋川
 玉城村字仲村渠にある石造井泉。樋川は湧泉の意。地元ではウフガーとも。琉球石灰岩で築かれた現在の施設は、一九一二年の築造。イキガガー(男性用)とイナグガー(女性用)に分かれ、それぞれ洗い場と水槽がある。
参考:沖縄コンパクト事典(琉球新報社編)

 囲いに使われている粟石は、八重瀬町港川の採石場から運ばれたもの。



NAKANDAKARI-HIJYA 1
「沖縄県公文書館所蔵」

NAKANDAKARI-HIJYA 2
「沖縄県公文書館所蔵」

NAKANDAKARI-HIJYA 3
「沖縄県公文書館所蔵」

NAKANDAKARI-HIJYA 4
「沖縄県公文書館所蔵」

 沖縄県公文書館のホームページで見つけました。 1970年の写真だそうです。

 子どもがもたれ掛かっている石造の台(テーブル?)が無くなっているのは個人的に寂しい。



NAKANDAKARI 4

NAKANDAKARI 5

NAKANDAKARI 6

NAKANDAKARI 7

NAKANDAKARI 8

NAKANDAKARI 9



次のバス停は…
(画像をクリックすると移動します)

垣花 (KAKINOHANA)
KAKINOHANA


百名入口

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