恩納村の前兼久(地図)です。
こちらは、名護西線(20番)、名護西空港線(120番)が停まります。 変更等があるのでご利用の際はバス会社に確認してください。
国道58号線を北上し、恩納村仲泊のバイパスの交差点から折れて進んでいくと、「前兼久」のバス停留所があります。
「琉球国由来記」に恩納間切前兼久村と載っているので、1713年以前には村はあったようです。 (沖縄県の地名 平凡社)
「絵図郷村帳」には、下ふづき村となっています。 (角川日本地名大辞典)
バス停留所を南下すると前兼久漁港がある。
ダイビングスーツを着用しながら歩く観光客を多く見かける、南部在住の僕には不思議な光景です。
こちらは恩納村漁港加工センター。
シーサイドドライブインが見える。
シーサイドドライブインから見える小島。 「仲泊トゥングヮ」と思うのですが、他のサイトでは「ヒートゥー島」と紹介されています。(ヒートゥーはイルカのこと)
レストランを出そうとしたが、島へと渡る橋の建築許可が下りなくて運営を断念したようです。
たぶん、こちらは前兼久トゥングヮ。
アーマンチュ(天人)の話
アマミキヨとシネリキヨという、アーマンチュ(天人)が天から国頭の阿須森に降りてきた。 そして、「人間をお与えください」と懇願すると、女が二人、男が一人生まれた。 彼らは海から貝を拾ってきて、岩の中で食べていた。 この女二人、男一人から沖縄の国が広がっていった。
さらに島々を造ろうと、天秤棒で土を運んでいると、途中で棒が折れてしまった。
その時の土が、仲泊、前兼久冲の二つの海上の小島になった。 それぞれ仲泊トゥングヮ、前兼久トゥングヮと呼ばれている。
(広報おんなより)
アマミキヨの神話も地域で違うのは面白いと思う。
炊事用の小屋を方言で「トゥングヮ」というようですが、仲泊と大兼久のものは「殿小」のことだと思います。(炊事に用いるようには見えないっス)
その後ろに見えているのはムーンビーチホテル。
メーガニク
恩納村前兼久でとれる粘土。 耐火度がSK34番(1750℃)と高く、沖縄の焼物原料の中では唯一の耐火粘土である。 白・黄・ピンク・褐色混ざりで粘りはないが、火度に強く窯道具やろくろ挽き用坏土に欠かせない。
(沖縄大百科事典より)
この熱水性粘土のことを「カオリン」といって、中国の有名な陶磁器に使われる粘土と同じもののようです。
カオリン
長石を含む岩石の風化によってできた粘土。カオリナイトなどが主成分。名は、産地であった中国江西省の景徳鎮付近の山、高嶺(Kaoling)に由来。
(コトバンクより)
他の地域で採取できる粘土では、石川、喜瀬武原、為又、古我知、喜名、山田のものが窯業原料として用いられているようです。(沖縄県工業技術センター研究報告書、沖縄島の粘土資源より)
次のバス停留所は…
ムーンビーチ前
仲泊
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