「玉泉洞前」の後編になります。
ここから読む方は、前編から読まれることをお勧めします。
前篇
長いエスカレーターを上ると、王国村の入口。
王国村は熱帯果樹園からスタートします。
ここには、マンゴーやパパイヤなどの様々な熱帯特有の果樹が植えられています。
あと、アトラクションの一つであるセグウェイの散歩コースになっていました。
果樹園の最後には、フルーツ茶屋。 ここでは、色々な果物やジュースなどが楽しめます。
中央の白いモヤモヤは僕の未熟な撮影技術のせいではなく、霧吹きで水が屋根の縁から出ているためです。
鍾乳洞に入ると、ここまでは飲み物が飲める休憩所は無いです。
フルーツ王国の向かいには、陶器工房の登り窯があります。
そのすぐ隣では、そこで焼いたと思われる陶器を販売しています。
すぐ近くにあるオレンジの屋根の建物では琉球ガラスを製造する工場を見学することも出来ます。
琉球ガラスを販売している店舗を通り抜けていくと、国の有形文化財に登録された「琉球王国城下町(旧民家群)」に出ます。
ここの建物は、実際に別の場所に建ってい民家を移築し、ここで再現したものを沖縄の工芸品の実演販売所として利用されています。
こちらは、藍染め工房として使用されている、旧・伊礼家。
はるばる伊是名村から移築された、築年数100年あまりの民家。
元伊是名村の助役の家なので、屋号は「ジョヤクヤー」と言うそうです。
旧・田場家。 現在は、紙すき工房として使用されています。
首里石嶺に建っていた民家ですが、この建物は明治後期に那覇市内にあった御殿(うどぅん)を取り壊す際に出た資材を用いて建てたようです。
御殿(うどぅん)
王族の邸宅のこと。 その下位の士族の邸宅は殿内(どぅんち)と呼ぶ。
爆睡中のこちらは王国のマスコット琉球犬・海(かい)くん。
琉球犬は日本の本州にいる犬より、北海道の犬にDNA的に近い血統のようです。
ブクブク茶屋。 この家の説明書きは探せませんでした。
ブクブク茶とは、煎り米を煮出した湯とサンピン茶や番茶を茶筅でかき混ぜて泡立てた、泡を盛って「食べる」茶のことで、沖縄では戦前に飲まれていたようです。
旧・上江洲家。 こちらは機織工房になっています。
目の前の大きな石は「石敢當(いしがんとう)」。 沖縄の道路で、T字路の突き当たりに置かれている魔除け石です。
「石敢當」は中国の豪傑の名前でT字路に置くのは、曲がったことが嫌いな(?)沖縄の魔物は直進する習性があり、そのままだとT字路の突き当たりの家に突進してくるので豪傑の名前が刻まれた石を置き、それを見た魔物が怖がって進路を変えるので厄除けとして置くそうです。
鹿児島県や大分県にもあるらしく、日本最古の石敢當は大分県杵臼町にあるそうです。
ちなみに豊見城市内には、梵字の石敢當もあります。
上江洲家の奥には「フール」と呼ばれる、昔の沖縄で使われていたトイレがあります。
旧・上江洲家の隣の広場には「神アシャギ」があります。
「神アシャギ」とは神様を招いて祭祀を行うための広場のことで、屋根が低い小屋が設けられています。
この小屋は伊是名島や国頭村安田などにまだ現存していています。
こちらは、旧・喜屋武家。 現在はここで紅型工房になっています。
具志頭仲座から移築されました。
先に進むと王国歴史博物館があります。
僕が行った時には、世界の獅子(シーサー)展がやっていました。
館内では世界各国の獅子像が飾られています。
その他にもマーラン船の模型や、昔の生活用品・玩具などが飾られていました。
こちらは、サトウキビ館。 ここの中を通って先を進みます。
サトウキビ館を抜けると、ビールや泡盛などを扱う建物が待っています。
こちらは、地ビール工場です。
地ビール工場に併設して地ビール喫茶があります。 ここでは隣の工場で作られた地ビールを産地直売で味わう事が出来ます。
ここで扱われている地ビールの種類には、ソフトとハードとブラックエールの三種類があります。
僕はいつも運転手なので残念ながらここで飲めません(泣)
地ビール喫茶の横からハブ酒工場の脇を抜けていく通路があります。
左の窓からハブ酒工場の全体を俯瞰して観ることが出来ます。
お酒に浸けられているハブ。
このハブ酒は普通の泡盛ではなく、13種類の薬草が入っているそうです。
このハブ酒にはハブ入りとハブ無しの2種類が売られていて、ハブが入った酒は倍以上の値段になります。
上記のハブ酒工場を出て、次の土産品を扱う建物を抜けると、外には「南都丸」が待っています。
1992年に玉泉洞開園20周年を記念して造られましたが、老朽化のため廃船になるそうです。
この南都丸は全長31メートル、幅8メートル、重量は110トンもあり、映画「カムイ外伝」の撮影でも使われていました(そのままではなく改造して撮影)。
進貢船の特徴として大きな目玉がありますが、これは黒目の位置でこの船の所有者や所在所などを示すためのものだそうです。
廃船になってしまいますが、この船のレプリカは王国歴史博物館で見ることが出来ます。
次のバス停は…
(画像をクリックすると移動します)
0 件のコメント:
コメントを投稿